衣替えって
じゅんです。
今日は昨日チラッと書いた「衣替え」について。
現在の衣替え
現在、というか私の記憶のなかでは
新暦6月1日を境に夏服に
新暦10月1日を境に冬服に
衣替えされていると思います。
昨今の温暖化現象で、暑い日の始まりが早まったり
暑い期間が長かったり、異様な気温になったりしてますが
合服期間を挟みつつ、学校の制服も変わってた気がします。
これって昔からそうだったのでしょうか?
旧暦の衣替え
調べてみました。
かつては(以下旧暦)
四月一日〜五月四日:袷(裏地付きの着物)
五月五日〜八月末日:単(裏地無しの着物)
九月一日〜九月八日:袷
九月九日〜三月末日:綿入れ
だったそうです。
綿入れって?と思った方、こちらをどうぞ。
自分でつくる ―綿入れ― | くらしの良品研究所 | 無印良品
「ああ、ああいうのね」と、ピンと来た人も多いのでは?
こちらのサイトにも書いてありましたが
「四月一日」と書いて「わたぬき」と読む名字がありますが
綿を抜く日だったから「わたぬき」さんなんですね。
また
江戸時代はミニ氷河期で極寒だった! 暖房家電もなく庶民はどうやって寒さをしのいだ? – 江戸ガイド
こちらのサイトにもありますが・・・
『小氷期は14世紀半ばから19世紀半ばの約500年の長期間にわたって続き
特に江戸時代中期頃は非常に寒かったそう。』
(上記サイトより)
現代の関西でも、まだ夜は肌寒いこの時期。
そりゃあ綿入れ着ときたいですよね!
(かつてのルールでは、旧暦弥生は綿入れ中(笑))
今のルールへの変更
今現在の衣替えルールが決まったのは
明治になり、新暦を導入した頃のようです。
詳しくはこちらをどうぞ。
明治政府は洋服を、役人・軍人・警察官の制服に定め
明治6年1月1日の新暦導入から
新暦6月1日と10月1日の衣替えの日を決めたそうです。
また、現代の着物の世界のルールですが
10月1日~5月31日:袷(あわせ・裏地あり)
6月1日~6月30日:単(ひとえ・裏地なし)
7月1日~8月31日:薄物
9月1日~9月30日:単
となっています。
こちらも新暦の衣替えルールに合わせた物になっていますね。
ちなみに「薄物」という着物ですが
こういう物です。
薄物って?夏着物の種類と着方のコツ【上布、絽、紗】 [着物・着付け] All About
卯月初旬の気温
さて、卯月の始まる来週火曜日。
最高気温を見てみると・・・
東京は26度。
何とか袷もいけるかな?というところでしょうか?
名古屋以西は単(ひとえ)日和になりそうです。
名古屋は29度、大阪は30度!
福岡がかろうじて26度ですが・・・。
新暦5月半ばくらいから、暑い日が出てきます。
なので、旧暦を知らなかった頃は困ったんですよね。
「暑いのにまだ袷じゃないとあかんの!?」って。
明治以来のルールだと、新暦5月いっぱいは裏地つきの袷ですが
元々の区切りの日が旧暦四月一日だった事
そして四月一日に、綿入れから袷に変わったかつての衣替えとは
事情も気候も違う、ということで
今後は暑い日は胸を張って単の着物を着たいと思います。
誰かに何かを聞かれても、これである程度答えられるかな。
今年は着物を着る機会が、新暦5月中に無さそうなのが残念ですが(笑)
今日も素敵に軽やかな着物の方を拝見しました。
薄い透けてる道行を羽織って、綺麗やったなぁ~。
あんなの欲しいな~、なんて夫にアピールしておきます(笑)
(結婚〇周年の区切りの良い年に、着物買ってねって言ってます(笑))