旧暦ホテル ―古くて新しい暦と暮らす―

2018年立春からスタート。旧暦と共に、「大人の本気の『ごっこ遊び』を通じ、ホテルで過ごすような快適な日々を追い求めていきます。

「大晦日」っていつなんだろう

じゅん( @JMaugun )です。

 

先日とある本、またサイトで

こんな表記を見つけました。

 

立春が1年のスタートだった昔。

節分が『大晦日』で、だからおそばを食べるんですよー」

 

ん?

 

じゃあ「旧暦の一月一日」の位置づけって何?

「十二月の末日の位置づけは『大晦日』じゃないの?」

 

ということで調べてみました。

 

 

 

言葉から

「大晦日」っていう言葉の由来って?

そう考えた私は、まずは言葉の面からアプローチ。

 

大晦日って「大つごもり」とも言いますよね。

「つごもり」って漢字だと「晦(晦日)」と書きます。

じゃあ「つごもり」って何だろう?

 

つごもりとは「月ごもり」。

月がこもる日、すなわち月の光が隠れて見えない日です。

以前も書いたように、太陰太陽暦月と太陽の暦を組み合わせた物。

その月パート「太陰暦」の部分ですね。

 

月が立つ「ついたち」(新月)が必ずその月の1日になり

新月の前の日が、その月の最終日になります。

月の満ち欠けについてはこちらをどうぞ。

月の満ち欠け図(拡大図)

 

月の満ち欠け表を見ても、最終日の月は「晦日」「三十日」とあります。

必ず月の最終日にその月の形になるので、月の名称もそうなったんでしょうか。

 

ところで「三十日」の読み方、このままで読めました?

実は「みそか」と読むんです。(「三十路」と一緒ですね)

太陰暦でいくと、最後の日の数字って毎年毎月変わってくるんですが

三十日になることが結構多いです。

だから、月の最終日は毎月「みそか」「つごもり」と言っていて

その年最後の師走の最終日は「大みそか」「大つごもり」と

言っていたわけなんですね。

 

節分は「大みそか?」

じゃあ、最初に紹介した

立春が1年のスタートだった昔。

節分が『大晦日』で、だからおそばを食べるんですよー」

っていうのは何??

今年の節分の旧暦の日付は十二月十八日。

「三十日」ではありません。

(毎年旧暦での日付は変わります)

 

何故立春が1年のスタートなのか?

実は今度は太陰太陽暦「太陽」パートが関係してくるのです。

 

続きはまた後日。