旧暦ホテル ―古くて新しい暦と暮らす―

2018年立春からスタート。旧暦と共に、「大人の本気の『ごっこ遊び』を通じ、ホテルで過ごすような快適な日々を追い求めていきます。

七草粥

じゅん( @JMaugun )です。

 

昨日は新暦1月7日。七草粥の日でしたね。

とっておき家事のメンバーも、色んな種類の七草粥を作って

ツイッター上はかなり華やかでした^^

 

私も、旧暦1月7日には「七草セット」

(ネットスーパーで七草がパックに入って売ってました)が、

簡単に手に入らない可能性があるので、昨日中華風の七草雑炊にして頂きました。

 

そんな中

「雪国では雪深い頃なのに、昔は『七草』をどうしてたのか?」

というツイートを発見。そこで興味がむくむくと湧いてきました。

 

人日の節句」の日にちと時期

 

そもそも「五節句」の一つである「人日の節句」。

現代の日本では、七草粥を食べる日として広まっています。

 

五節句全てそうなのですが、旧暦の日付で行っていた物を

新暦に切り替えた時に、日付はそのままにして行うことにしました。

すると、時期がずれてしまったのです。

 

本来の旧暦1月7日であれば、地域によってはそろそろ「春の七草」が生えてくる頃。

新暦1月7日は春はまだ遠く、おそらく生えてない状況です。

 

ただ、今年の旧1月7日は新暦2月22日。雪国ではまだまだ雪深い頃のはず。

じゃあ「春の七草」なんてまだまだ生えないはずです。

雪国ではどうしてたんやろう・・・?もやもやするので調べてみました。

 

地域によって中身が違う!?

 

困った時のウィキペディア(笑)

七草粥」で調べてみると、各地の一覧表が出ていました。どうぞご覧ください。

 

七草がゆ - Wikipedia

 

ご覧いただけると気付くと思うのですが、地域によって中身が違います。

粥、雑炊、雑煮。具材も七草もあれば小豆、大根、芋等々。

私の勝手な推測ですが

おそらく各地域それぞれ、手に入るもので作ってたのでは?と。

そこでまた新たな疑問が浮かびました。

 

何故私の実家は「七草粥」を食べなかったのか?

 

実は私、昨日生まれて初めて「七草粥」を食べました。(中華風雑炊にしたけど)

「せり、なずな・・・」という有名な、覚えるためのフレーズも

大人になってから、「一般教養」という意識で本を読んで覚えました。

 

私の両親の実家がある場所は、雪国ではなく、むしろ温暖な地域。

新暦1月はともかく、旧暦1月なら余裕で七草生えてそうです。

あまりに気になったので、母に電話で聞いてみることにしました。

すると、母曰く

「うちは七草粥を作った事がない」

「材料を集めるのもめんどくさい!」

「そもそも『春の七草』とは何だ?」

という衝撃の展開に!

 

母の思い出

 

母の実家では、祖母が2月頃に雑煮を作ってくれる日が1日あったそうです。

味噌仕立ての雑煮に小芋・大根・アゲ・人参・菜っ葉・シラスが入ってたそうな。

父の実家もわりと近く(車で30分ほど)

同じような時期に同じような雑煮を食べていたそうです。

ただ、海辺に暮らした母とは違い、山間部の父はシラスの代わりに青海苔だったそう。

 

そして「そもそも『春の七草』とは何だ?」という母からの問いに

「せり、なずな・・・」と7つ名前を告げると

「あんた、『ハコベラ』って『はこべ』の事か!?」と笑いながら聞くので

調べつつ、どうやらそうらしいと告げると

「『はこべ』はその辺に生えてる草!鳥のエサやで!(笑)」と絶叫し

電話の向こうにいる父に

「お父さん、この子『はこべ』食べたらしいわ!」と言って夫婦で大爆笑・・・

 

鳥のエサになってた『はこべ』

 

両親の幼少期、山などで捕まえた鳥を家で飼うことが流行し

父はメジロを、母はウグイスを飼ってたそうです。

その時に、その辺に生えてる「はこべ」を摘んですり潰し、エサにしていたそうな。

(ちなみに戦後です)

 

両親にしてみれば、娘が「ええ大人になって『鳥のエサ』食べた」というのが

かなり衝撃的だった様子で

電話の向こうでずっと笑ってました^^;

 

ところが!!

この後ふと思い立って祖母に電話をした事で

この件が更なる展開を見せました!

衝撃の大どんでん返し!!

 

(長くなったので次にします(笑))