旧暦ホテル ―古くて新しい暦と暮らす―

2018年立春からスタート。旧暦と共に、「大人の本気の『ごっこ遊び』を通じ、ホテルで過ごすような快適な日々を追い求めていきます。

水無月の旅行記(水無月分の「旧暦ホテル」まとめ)

同業者仲間でやってきた

「旧暦ホテル」という一風変わった名前のホテル。

車から荷物を降ろしながら、今夜のビールに想いをはせる。

 

中学の教員になって約13年。

採用が厳しかった時代に合格した僕らの世代は

自分で言うのもなんだが、採用された人数が非常に少なく

新任研修時から仲間意識が強かった。

 

月に1回、色んな学校から同期採用が集まる新任研修が終わると

毎回、そのまま居酒屋へ直行し

夜遅くまで同期採用のメンバーで飲み明かした。

 

その時のメンバーで、今も年に1回、忘年会を開いているのだが

前回の忘年会時に「次は夏に皆で旅行にでも行きたいなぁ」と

思わず自分が言ってしまい

その席でそのまま旅行の幹事に決定してしまった。

 

今回の宿はメンバーの女性が決めてくれた。

この女性は同期の男性教員と新任研修が終了した翌年に結婚し

今回は夫婦、そして子どもたちも一緒に旅行に参加している。

独身の自分には、羨ましい限りの話だ。

 

今回は現地集合なので、一人でホテルのロビーへ入る。

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ロビーにはひまわりが飾ってある。

 

チェックインをしにフロントへ向かうと

生姜の絵手紙が飾ってあった。

 

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「季節の絵手紙を、二十四節気に合わせて飾ってあるんですよ」

着物の女性が教えてくれた。

 

今回の旅行は5組の参加があり

僕以外に、もう既に2組到着しているという情報を聞きながら

自分の部屋へ案内してもらう。

 

自分の他にももう一人、独身男が参加するので

僕らは二人で一部屋に設定している。

「同室のお連れ様は、もうご到着されていて、お部屋でお待ちですよ」

そう言って女性はドアをノックする。

ほどなくして中から返事が聞こえ、ドアが開く。

 

「おぉ!元気そうで!」

そういう彼も真っ黒に日焼けして元気そうだ。

 

部屋の説明は先に聞いていた相方から教えてもらうこととし

荷ほどきを始める。

部屋の中には花が飾ってある。

 

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男の一人暮らし、花を飾ったことなど無いので

こういう場所に来て花が飾ってあると

ちょっと良い気分になれる。

 

お互い、代わり映えのしない近況報告等しつつ

冷蔵庫のビールを早速開ける。

 

前もって決めておいた時間が来たので、一度ロビーに降りると

既にみんな揃っていた。

子どもづれの家族が一組、父親と子どもで一組

夫婦で参加が一組(旦那さんとは初対面)

そして自分と同室の奴で5組が揃った。

 

「じゃあ、屋上に移動しようか」

 

今日は花火大会を見ながら、屋上でビアガーデンを楽しめるらしい。

普段はやっていないそうなので、特別感がすごい。

「良いところでしょう〜?見つけた私に感謝してね」

ニヤニヤしながら、この宿を決めてくれた女性が僕に言ってくるので

はいはいと生返事をしておく。

 

屋上に出ると、広いスペースにテーブルと椅子が並べられている。

「どうぞこちらへ」と案内された席へ着き、

早速ごはんが必要な子どもたちが、

その親と一緒にビュッフェを取りに行った。

 

僕らに必要なビールは、樽を担いだスタッフさんが

呼ぶと入れに来てくれるシステムらしい。

おつまみ系のおかずは、テーブルに持ってきてくれた。

 

「それでは・・・」

幹事の僕が口火を切る。

「一学期、お疲れ様でした!乾杯!」

「カンパーイ!」

 

美味い。堪らん。染み渡る。

酒、最高。

 

同席している子どもたちの話を聞いたり

隣の人と語らったり。

そうこうしているうちに

ドォォーン!と一発目の花火が打ち上がった。

 

子どもたちと一緒に思わず歓声を上げる。

花火を見るなんて何年振りだろう。

前の彼女と別れてからは確実に行ってないので

少なくとも5年は確実に見ていない事に気付き

そして5年間彼女がいない事に改めて気付いた。

 

花火大会も終盤に差し掛かり、花火はどんどん豪華になっていく。

ビュッフェの食事を色々と楽しみつつ、酒もガンガン楽しみつつ

こんな時間を過ごせる幸せを噛み締めていた。

 

ものすごい迫力で花火が上がる。

食べる手も止まったまま、夜空に釘付けになる。

そしてその後の静寂。しばらくしてBGMが静かに聴こえ始めた。

花火大会が終わったらしい。

 

子どもたちと参加しているメンバーは、ここで終わり。

部屋に連れ立って帰って行った。

残された独身二人と夫婦参加のメンバーで

もう少し余韻に浸りつつ、酒を飲んだ。

 

翌朝。

どうやって部屋に戻ったのかよく覚えていないが

部屋のベッドで目が覚めた。

朝食の時間まで、まだある。

酒臭い体を起こして、シャワーを浴びた。

 

シャワーを浴び終えると、同室の奴がのそのそと起きた。

「酒臭いぞ(笑)お前もシャワー浴びたら?」

「・・・そうする」

 

朝食の時間になった。

最上階のレストランに行くと、みんな集まりだしていた。

 

朝食は、和食か洋食か選べるらしい。

 

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自分は和食を選択。朝から白ごはんっていうのも久しぶりだなぁ。

朝は大体コンビニでパンを買って行って、学校で食べる。

家でゆっくり朝食を食べるようにしたいものだ。

 

チェックアウトの時間になったので、ロビーで集まり

仲良くなった子どもたちがお土産を物色する間に

各自チェックアウトの手続きをする。

 

「次はいつもの店で忘年会かな?」

「2学期も体に気をつけて、頑張って乗り切ろうね」

 

お互い口々に声を掛け合っての解散となった。

 

花火とメンバーからパワーをもらえた今回の旅行。

たまにはこういう旅もいいなぁ。

そう思えた二日間だった。

 

 

以上、水無月の妄想旅行記でした(笑)

今回はグループでの旅行。

久々に集う仲間と、ビアガーデンで乾杯っていいな~

そう思って書いてみました。

(今回のお話は、大暑の時の紺さんの業務日誌に触発されて

旧暦ホテル初・ビアガーデンを開催してみました^^)

 

絵手紙:snowさん

ピンクッション他:ラビットさん

花火大会:紺さん

ロビー

新月モーニング

満月御膳:じゅん

 

今月もありがとうございました!

来月もよろしくお願い致します♪