旧暦ホテル ―古くて新しい暦と暮らす―

2018年立春からスタート。旧暦と共に、「大人の本気の『ごっこ遊び』を通じ、ホテルで過ごすような快適な日々を追い求めていきます。

桜の開花時期と旧暦

じゅん(@JMaugun)です。

 

あの寒かった冬を考えると、ちょっと意外ですが

今年の桜は例年よりちょっと早め。

ですが実は私は予想していたのです!(半信半疑でしたが(笑))

 

 

立春旧正月の位置関係

今年は新暦2/4が立春新暦2/16が旧暦一月一日、旧正月でした。

いわゆる「年内立春

旧暦での年が明けない内に、立春が来ることを

このように言うそうです。

この辺りの事は、以前ブログで3日かけて考えてみました。

 

kyureki-hotel.hatenablog.com

 

kyureki-hotel.hatenablog.com

 

kyureki-hotel.hatenablog.com

 

年内立春からの春の訪れ方

今年は立春から随分遅れて新月が巡ってきたので

旧正月の日が遅くやってきました。

こういう年は冬が長く、春の訪れが遅くなります。

(旧暦一月一日から春なので)

 

確かに今年は大雪があったり、寒い日も続いたり

なかなか春がやってこないなぁという印象でした。

 

ですが、私はこの頃気になる情報を得ていたのです。

 

旧暦で春の訪れがこのように遅い年は

桜の開花が早い傾向がある

 

「さすがに違うやろ。春の訪れが遅いのに。

寒い日が続くのにどうして桜の開花は早いの?」

半信半疑だった私は、どの本で読んだかいつ読んだのか

メモも残さないままスルーしていました。

 

そして現在

「ほんまに開花早い!」

とビックリしている状況です(笑)

 

資料を探す

慌てて、読んでいた本を読み返したりしたのですが

一体どこに書いてあったのか、全く見当たりません。

もしかしたら図書館で借りた本だったのか・・・。

 

そこでネット上でも探してみたら、一つ見つけました!

http://www.e-rice.jp/chirashi/no33a

「お米のてらにし」さんの「ねえきいて」というPDF。

ここにこのように書いてありました。

 

このように『立春』が「春節」より前に来る年は

『春』の訪れは遅いのですが、晩春の気温の立ち上がりが早く、

桜や桃の開花は例年より早い傾向にあります。

 

見つけたー!

もう「お米のてらにし」さんと握手したい気分です(笑)

 

西行の和歌

平安末期から鎌倉時代にかけて生きた西行

西行 - Wikipedia

この方、とっても有名な和歌があります。

 

ねかはくは 花のしたにて 春しなん 

そのきさらきの もちつきのころ 山家集

 

この「花」というのが桜のこと。

「きさらき」は「如月」、二月。

「もちつき」は「望月」、満月のこと。

 

二月の満月の頃に桜の下で死にたい、ということですよね。

彼は河内国の弘川寺(大阪府南河内郡河南町)で

建久元年(1190年)二月十六日(もちろん旧暦)に亡くなったそうです。

この年は、まさにこの日が満月だったそうな。

 

実際にこの日に桜が咲いていたかどうかは分かりませんが

今年の大阪府は「その如月の望月の頃」に満開を迎える桜も多そうです!

 

大阪府では、新暦3/27頃から満開予想が出ていて

場所によっては今年の満月、旧暦二月十五日(新暦3/31)に

満開予想が出ている場所も♪

 

ちなみにこちらが西行ゆかりの弘川寺の桜予報。

満開予想日が新暦4/1!満月の翌日♪

西行が亡くなった年も、今年のように

年内立春で桜の開花が早かったのかなぁ~、なんて考えたりしました。

 

ちなみに河南町は「かなん桜プロジェクト」というのを進めているそうで

町内の桜ガイドなども町のサイトにありました。

 

かなん桜ガイドマップ/河南町ホームページ

 お近くの方は是非、足を運んでみてください。